General Internal Medicine
「その人全体」を診る。
家族ごと、地域ごと支える内科。
内科は、ひとつの臓器や疾患だけを診る専門科とは異なります。身体の変化・こころの状態・生活や家族のことも含めて、「その方にとって何が大切か」を一緒に考えることが、私たちの出発点です。
かかりつけ医として
2024年4月に施行された改正医療法により、「かかりつけ医機能」が制度として正式に定義されました。 石川病院の内科は、この機能を担う地域の窓口として、健康な時から人生の最終段階まで、 患者さんとその家族に継続して寄り添います。
継続的な医療の提供
急性期から慢性期まで、病気の経過全体を把握し、長期的に診ます。転院・退院後の外来フォローも担います。
健康管理・予防
健診の結果フォロー、ワクチン接種管理、生活習慣改善の支援まで、「病気になる前」から関わります。
他機関との連携・紹介
専門的な検査・治療が必要な場合は、適切な専門科や医療機関に速やかにつなぎます。
在宅医療・介護連携
ケアマネジャー・訪問看護・施設との情報共有を行い、地域の医療・介護ネットワークの一員として機能します。
総合診療的アプローチ
内科が実践するのは、生物学的・心理的・社会的な側面を統合するバイオサイコソーシャルモデルにもとづく診療です。 「検査の数値」だけでなく、その方の暮らし・こころ・環境を一体として捉えることで、 症状の背景と向き合うことができます。
生物学的(Bio)
臓器の異常・検査値・薬の効果。医学的に何が起きているかを正確に評価します。
心理的(Psycho)
不安・抑うつ・疾患観・治療への意欲。こころの状態は症状や回復に深く影響します。
社会的(Social)
家族構成・介護状況・経済的背景・生活環境。治療計画は現実の生活に合ったものでなければなりません。
全体を診る
主訴の背景にある複数の問題を同時に評価し、優先順位をつけて対応します。
つなぐ・調整する
院内の専門医との相談、他医療機関・介護職との連携まで、コーディネーターを担います。
長く、継続して診る
慢性疾患は経過を知っている医師が診ることで、小さな変化を見逃しにくくなります。
内科が診る疾患・症状
予防医療と生活習慣への関心
病気を「治す」だけでなく「防ぐ」ことが内科の重要な役割です。 近年のガイドラインはいずれも、薬物療法と並んで生活習慣の改善が心血管リスク・骨折リスク・認知症リスクを大きく左右することを示しています。
栄養・食事
塩分・糖質・脂質のバランスについて、生活に合わせた具体的なアドバイスを心がけています。
身体活動
日常的な歩行や軽い運動が、多くの慢性疾患の予防・改善に有効です。
睡眠
睡眠障害は高血圧・糖尿病・うつ病と深く関連します。外来で気軽にご相談いただけます。
こころの状態
慢性疾患を抱える方の不安・抑うつは見過ごされがちです。バイオサイコソーシャルの視点で目を向けます。
禁煙・節酒
喫煙・過度の飲酒は多くの疾患の修正可能なリスク因子です。禁煙外来への紹介にも対応します。
社会とのつながり
社会的孤立はフレイルや認知症のリスクを高めます。地域の介護・福祉資源との連携も視野に入れます。
予防の考え方
💉 ワクチン接種(重症化予防・感染症対策)
帯状疱疹ワクチン
50歳以上の方に推奨。強い神経痛後遺症の予防に有効です。
- 不活化ワクチン(シングリックス):2回接種、予防効果が高く長持ち
- 生ワクチン:1回接種
- 津山市の助成制度についてはお気軽にご相談ください
肺炎球菌ワクチン
65歳以上が定期接種の対象。慢性疾患をお持ちの方は特に重要です。
- 65歳・70歳・75歳…(5歳刻み)が定期接種の対象年齢
- 慢性心疾患・糖尿病・腎疾患のある方は特に推奨
インフルエンザワクチン
毎年秋に接種。高齢者・慢性疾患のある方は重症化予防のため推奨します。
- 65歳以上は定期接種(自己負担あり)
- 接種時期:例年10月ごろより開始
その他のワクチン
接種歴・既往歴に応じてご相談ください。
- 新型コロナウイルスワクチン
- 破傷風トキソイド(外傷後・追加接種)
- 旅行前ワクチン相談(A型肝炎・狂犬病など)
家族指向性ケア(Family-Oriented Care)
患者さんだけでなく、家族ごと支える
一人の患者さんには、その方固有の生活歴・家族関係・価値観があります。内科ではそうした「その人のナラティブ(物語)」を大切にしながら診察します。
- ご家族同伴での受診・説明を歓迎します
- 生活背景や介護の状況を踏まえた上で、治療の方針をご一緒に考えます
- ご家族の中に同じようなリスクをお持ちの方がいれば、受診や生活改善もお勧めします
- 在宅医療・ケアマネジャーとの連携を通じて、介護する側の負担軽減も支援します
多疾患併存とポリファーマシーへの対応
高齢の患者さんの多くは、複数の慢性疾患を同時に抱えています。 薬の種類が増えるほど、副作用・飲み間違い・転倒のリスクも高まります。 内科では「今の治療で本当に必要なものは何か」を、患者さんの生活や価値観とともに定期的に見直すことを大切にしています。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
Advance Care Planning
将来の医療・ケアについて、
元気なうちに一緒に考えましょう
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは、もしもの時に備えて、望む医療やケアについて家族や医療スタッフと話し合い、書き留めておくプロセスです。「延命治療をどうするか」だけでなく、「どこで過ごしたいか」「何を大切にしたいか」——その方の価値観や人生観を共有することが、出発点になります。
医師・看護師と話し合う
気持ちを共有する
記録・保管する
ACPは終末期だけのものではありません。手術前・入院前・認知機能が保たれている今こそ、 始めるのに良い時期です。外来受診時に遠慮なくお申し出ください。
担当医師

石川 久
理事長・院長
消化器・肝臓内科、内科全般

石川 泰祐
会長
内科、消化器内科

大重 和樹
感染症内科、内科全般