Diabetology · 糖尿病内科

Diabetes & Endocrinology

あなたの血糖と、
これからの暮らしを守る。

糖尿病は「コントロールできる病気」です。正しい知識と継続的な治療で、合併症を防ぎ、質の高い日常生活を送ることができます。石川病院の糖尿病内科は、最新のエビデンスに基づいた個別最適な医療をご提供します。

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担当医師からのメッセージ

糖尿病です、ご安心ください。

「透析が必要になる」「失明する」——そうした言葉を聞いて心配されているかもしれません。でも安心してください。糖尿病は、今日の医学において最もよく解明された病気のひとつです。

GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬といった新薬は、血糖を下げるだけでなく、心臓や腎臓を守る効果も証明されています。CGM(持続血糖モニタリング)により、一日を通じた血糖の動きを把握し、より精密な管理が可能になりました。

糖尿病は「うまくコントロールする」病気です。適切な治療を続けることで、合併症をほぼ完全に防ぎながら健康で長い人生を送ることができます。

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糖尿病とはどんな病気か

糖尿病とは、インスリンの作用不足により慢性的に血糖値が高い状態が続く病気です。高血糖が長年続くと、全身の血管・神経・臓器に深刻なダメージを与えます。

1,000万人
日本の糖尿病患者数
1,000万人
糖尿病予備群
50%以上
が自覚症状なく進行
糖尿病は初期に自覚症状がほとんどありません。検診で指摘されたら、症状がなくても早期に受診・治療を開始することが重要です。

糖尿病の分類

Type 1

1型糖尿病

膵臓のβ細胞が自己免疫的に破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなります。インスリン注射が不可欠です。

Type 2

2型糖尿病

遺伝的素因に過食・運動不足・肥満が加わり発症。日本人の糖尿病の90%以上を占めます。

GDM

妊娠糖尿病

妊娠中に初めて発見されたインスリン作用不足の状態。母体・胎児ともにリスクがあります。

Other

その他の特定の機序

膵疾患、MODY、ステロイド性、内分泌疾患に続発するものが含まれます。

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診断基準

日本糖尿病学会(JDS)2023年改訂の診断基準に基づき、以下のいずれかを満たすことが必要です。

検査項目糖尿病型
空腹時血糖≥126 mg/dL
随時血糖≥200 mg/dL
75g OGTT 2時間値≥200 mg/dL
HbA1c(NGSP値)≥6.5%
HbA1cは過去1〜2か月の平均血糖を反映します。貧血や溶血性疾患では偽低値となる場合があります。診断には血糖値との組み合わせが重要です。
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合併症 — なぜ早期治療が大切か

高血糖が長年続くと全身の血管・神経が傷つきます。早期治療・良好な血糖コントロールで大幅に予防・進行抑制できます。

三大細小血管症

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糖尿病網膜症

成人の失明原因第2位。早期では自覚症状なし。定期的な眼科受診が必須です。

🫘

糖尿病腎症

透析導入原因の第1位。尿中微量アルブミンが早期マーカー。SGLT2阻害薬が腎保護作用を発揮します。

糖尿病神経障害

最も早期から出現。手足のしびれ・疼痛・感覚鈍麻。自律神経障害も生じます。

大血管症(動脈硬化の促進)

大血管症
冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)脳血管障害(脳梗塞・脳出血)末梢動脈疾患(PAD)
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治療のアプローチ

食事療法

エネルギー摂取量の適正化と栄養バランスの改善が基本です。

  • 総エネルギー量の目安: 標準体重 × 身体活動量
  • 炭水化物50〜60%、蛋白質15〜20%、脂質20〜25%
  • 食物繊維・野菜の十分な摂取を推奨
  • 管理栄養士による個別栄養指導を実施

運動療法

有酸素運動とレジスタンス運動の組み合わせが推奨されています。

  • 中強度の有酸素運動を週150分以上
  • 連続2日以上の運動中断を避ける
  • レジスタンス運動を週2〜3回併用
  • 個人の合併症・体力に応じて運動処方を作成

薬物療法 — 当院で処方する主な薬剤

患者さんの病態・合併症・生活スタイルに合わせて最適な薬剤を選択します。

  • メトホルミン(第一選択薬)
  • SGLT2阻害薬 — 心腎保護効果が証明
  • GLP-1受容体作動薬 — 心血管イベント抑制効果
  • DPP-4阻害薬 — 低血糖リスクが低い
  • インスリン製剤 — 1型糖尿病、高度なインスリン分泌低下