泌尿器科1

おしっこのトラブル発生!でも、泌尿器科…行きたくないな…

石川 勉(副院長)

ごあいさつ

ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。石川病院泌尿器科の石川勉です。皆さんに泌尿器科をもっと気軽に、身近に利用していただけるよう、シリーズでコラムをお届けすることになりました。

さて、皆さんの「泌尿器科」に対するイメージはいかがでしょうか。専門としている私が言うのもなんですが、正直なところ「恥ずかしい」「相談しづらい」といった、ネガティブな印象があると思います。実際、泌尿器科は、通院しているのを隠したい診療科のひとつではないでしょうか。その泌尿器科のイメージを和らげるために、あえて「ウロクリニック」や「メンズクリニック」という名称を掲げる泌尿器科クリニックの先生もいらっしゃいます。また膀胱がんや性病など、特殊な病気にならないと縁がない場所と思われがちですが、実はそうではありません。

実は身近な泌尿器科

例えば、便秘や痔でお困りの方は老若男女問わずたくさんいらっしゃいますよね。生活習慣を見直したり、薬局やかかりつけの内科で相談したりするのは、ごく一般的なことです。

ここで一つ、質問です。人間を含む哺乳類の「2大排泄物」といえば、何でしょうか? ……正解は、便(ウンチ)と尿(オシッコ)です。そう、オシッコはウンチと双璧をなす、生命活動に欠かせない極めて日常的な存在なのです。

便秘で何日もウンチが出ないと、お腹が張って苦しいですよね。それと同じように、もし数時間オシッコが出ず、激しい尿意や痛みに襲われたら……。それはもう、考えるだけでも耐えがたい苦痛です。そんなオシッコのトラブルが起きた時に、相談できるのが泌尿器科であり、実は皆さんの日々の生活の質(QOL)を支える、とても身近で大切な診療科なのです。

まずは「お話し」からで大丈夫です

「泌尿器科に行くと、いきなり下着まで脱がされて検査されるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、多くの場合はまず皆さんが抱えている悩みをお聞きすることから始まります。例えば初めて受診される方は問診→診察→尿検査の流れで、必要に応じて超音波検査などを行います。患者さんやご家族に丁寧に分かりやすく説明を心がけています。

・夜中に何度もトイレに起きてしまう ・最近、キレが悪くなった気がする ・急に我慢できない尿意に襲われる

これらの症状は誰しも「年齢のせいかなぁ…」と諦めがちな、本当は諦める必要のない「治療できる悩み」であることが多いのです。恥ずかしがって我慢し、日々の生活を楽しめなくなるのは本当にもったいないことです。

このコラムでは、これから少しずつ、そんな「オシッコの悩み」との付き合い方や、治療の選択肢についても分かりやすく解説していきます。「ちょっと困ったな」と思ったとき、真っ先に思い浮かぶ、そんな地域の皆さんにとっての「おしっこの相談所」を目指しています。まずは肩の力を抜いて、気になることがあればいつでもお越しください。

さいごに:代表的な症状と病気のチェックリスト

最後に少しだけ、代表的な症状と病気についても触れておきます。「これくらいで病院に行ってもいいのかな?」と迷われる方も多いですが、以下に一つでも当てはまるものがあれば、それは立派な受診のきっかけになります。

【「トイレが近い・間に合わない」】(夜中に何度も起きる、急に強い尿意を催す、漏れそうで不安) ⇒ 過活動膀胱、前立腺肥大症など

【「尿の出方が気になる」】(勢いが弱い、時間がかかる、出し切った感じがしない) ⇒ 前立腺肥大症、尿道狭窄など

【「排尿時に痛みや違和感がある」】(出すときにツーンと痛む、残尿感がある、血が混じる) ⇒ 膀胱炎、尿路結石、性感染症など

【「腰や背中が急に激しく痛む」】(のたうち回るような痛み、血尿が出る) ⇒ 尿路結石など

【「健康診断で指摘された」】(尿潜血、タンパク尿、PSA値が高いと言われた) ⇒ 腎臓疾患、前立腺がんの疑いなど

これらについては、次回以降のコラムで一つひとつ詳しくお話ししていく予定です。初めての方でも予約不要、紹介状不要ですので、お気軽にお越しください。